冬のキャンプを楽しく過ごす上で、1番気をつけなければならないのが寒さへの対策。
せっかくのキャンプも凍えてしまっては楽しみも半減してしまいます。
冬キャンプでしっかり寒さ対策をせずに就寝し、夜中に凍えて起きてしまったことも何度かあります。
最初はどこまで寒さ対策したらいいかわからないしな。
今までキャンプの素人ながらにアルミシートを敷いたり、コットを使うなど色々試してきましたがどれも快適に過ごせるとまではいきませんでした。
今回はそんな冬キャンプで、めちゃくちゃ暖かく幸せにしてくれる暖房アイテムをとうとう発見しました。
それがミツウロコの豆炭アンカ
実際に雪がちらついていた、氷点下の大晦日キャンプで初使用。
豆炭あんかはこんなアイテム
ぬくぬくできるのは良いけど、豆たんあんかってなんだ?
豆炭という丸くて小さい炭を使った暖房器具で、電気が普及していない時代に活躍した昔ながらの暖房器具。
湯たんぽに似ていますが熱源が炭なので冷めにくく、炭の種類によっては24時間暖かさが持続します。
40年以上前からある商品みたいですね。
これが燃料の豆炭、小さくて綺麗に成形されています。
電気やエアコンなどの普及で時代の隅に追いやられていましたが、近年のキャンプブームで再びスポットライトを浴びるように。
十全アンカや品川アンカなどのメーカーがありますが、どのアンカも同じ様な作りなのでその時のタイミングで手に入りやすい物をチョイスすれば良さそう。
豆炭あんかはこんなお弁当箱みたいなフォルムをしています。
中に綿が敷き詰められていて、この綿に炭を挟むことでジワジワ外側に熱を伝えて暖かくなります。
あんかを包む収納袋はオレンジ色。レトロな雰囲気を出していて何とも可愛い。
電気が使いにくいキャンプでピッタリのアイテムだな。
冬キャンプの定番になりそうですね。
ネットで購入すると少し値段が上がるので、近くにホームセンターがある方はそちらで購入する方が安く入手できます。
私は大阪市内ですがホームセンターを探し回り、大阪ドームシティのスーパービバホームで購入。
最後の一つを無事に入手できました。
豆炭あんかの使い方
豆炭あんかの使い方はめちゃくちゃシンプルで、火をつけた豆炭をあんかに放り込むだけ。
凄い仕組みだな
シンプルを突き詰めているので、昔から変わらないんですね。
今回はスーパーマメタンという、豆炭あんかに最適化された炭を使用して実際にやっていきます。
ライターで火を付けるとジワジワ30秒くらいかけて、豆炭が燃焼していきます。
スーパーマメタンはマッチで火を付けることを想定されています。ガスコンロなど火力が強いもので着火すると一気に燃え広がるので手元や周囲に充分注意しましょう。
ガスコンロで点火してみた時はあまりの火力に焦りましたw
スーパーマメタンは練り込まれている着火剤の燃焼が終わると、炭本体に火がついているという仕組み。
30秒程度で火が収まったら、綿の真ん中に炭を置いて蓋をします。
止め金具はパチン錠になっているのでしっかり止めましょう。
あとは大体30分くらいからジワジワと暖かくなってきます。
最終的に直接触っていられないぐらい熱くなるので付属の収納袋に入れて待ちましょう。
冬キャンプでのおすすめの使い方
豆炭アンカは就寝時に布団や寝袋に入れて置くとめちゃくちゃ暖かくなり最高なのですが、寝る時だけ使うのはもったいない。
キャンプで特に寒さを感じやすいのは椅子などにじっと座っている時。
地面からの冷気は本当に寒いよな
そんな時に豆炭アンカを抱えたり、背中に当てながら座るとかなりポカポカしておすすめです。
大晦日のキャンプでは豆炭あんかをお腹で抱え、その上にブランケットを掛けて使用。
熱源の豆炭アンカと保温効果のあるブランケットで体の芯から暖かくなり快適に過ごすことができました。
豆炭あんかはブランケットや毛布との相性が1番良いようです。
毛布でも大丈夫ですが、ロスコのウールブランケットがキャンプでもガシガシ使えるのでおすすめです。
もちろん寝る時も大活躍。
アルミシートやマット、下にブランケットを敷くなど、基本的な寒さ対策はもちろんしていますが就寝時に使った暖房器具は豆炭あんかだけ。
豆炭あんかを布団の中に潜り込ませて就寝、氷点下の冬キャンプでしたが初めて暖かく快適に眠ることができましたw
あとはホッカイロも使ってたな
豆炭あんかの燃料
豆たんあんかの燃料はホームセンター入手可能。
ミツウロコ純正の豆炭はスーパーマメタンとノーマル豆炭の2種類あり、どちらもホームセンターでもよく見かけるので一番買いやすいと思います。
どちらも特徴がありますので自分の用途に合った方を選びましょう。
スーパーマメタン
スーパー豆たんは豆たんあんかの為に作られていて、マッチでも火がつきやすい様に着火剤が練り込まれています。
着火剤のおかげで簡単に火がつきますが、燃焼時間が約12~14時間程度 と少し短め。
それでもキャンプ一泊なら充分使える時間だな。
使い勝手がいいのはスーパーマメタンですね。
ノーマル豆たん
ミツウロコから出ているノーマル豆たんで、炭火等でも使える燃料。
スーパーマメタンの様に着火剤が練り込まれていないので火がつきにくいのが少し難点ですが、燃焼時間が約24時間程度とかなり長持ち。
24時間暖かいのは魅力的ですよね。
ノーマル豆炭は火がつきにくい欠点もありますが、焚き火に放り込んでしまえば簡単に火がつくのでキャンプで使用する方には問題は無さそう。
ただノーマルの豆炭は5キロや12キロと一袋の量があまりに多かったので、30個入り1.2キロと手頃なスーパー豆炭を選びました。
家に置いておくスペースないしな。
普段から家で使うような方はコスパがよくていいかもしれません。
豆炭あんかの注意点
豆たんあんかは便利なアイテムですが注意点もあります。
一酸化炭素中毒
豆炭あんかを使用する上で一番注意しなければならないのは一酸化炭素による中毒。
就寝時に布団や寝袋の中に潜りこんで寝てしまうのは大変危険。
大人が通常使用する分には問題ないと思いますが、子供さんがいるキャンパーの方は特に注意が必要。
一酸化炭素中毒と聞くと少し躊躇してしまいそうですが、40年も変わらずに商品があるということはそこまで心配することもないのかもしれません。
ただ車中泊や、狭いテントなどで使用する場合は適度な換気や酸素濃度チェッカーを使うなどした方が良さそうです。
低温やけど
豆炭あんかはかなりの高温になるので直接地肌に触れ続けると低音やけどになる恐れがあります。
就寝時などは足元に置くなどして適度に距離を置きましょう。
足元に置いているだけでも暖かいですからね。
おわりに:古き良き時代のアイテムはやっぱりいい
田舎に住んでいましたが、豆たんあんかを拝見したのは今回が初めて。
初めて見たのになんだか懐かしい感じがするのが不思議ですね。
あの色とフォルムがそうさせるのかもな
豆炭あんかは火をつかったアイテムなので注意しなければいけないこともありますが、正しく使用すれば最強の暖房器具になります。
年末のキャンプで活躍してからはすっかり相棒となり、家で寝る時にも使うようになってしまいました。
布団が暖かいと睡眠の質も上がるような気がするな。
ミツウロコはコタツも販売しているのでそれも気になりますね。
みなさんもレトロで懐かしい豆炭あんかを是非手に取ってみてください。
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでも誰かの参考になったら嬉しいです。
それでは。